Project Description
一般住宅の金属屋根の様に固く平らな屋根ではなく、柔らかく凹凸のあるテント材。今回の相談には、お馴染みベストセラー融雪システム「オンリーワン」ではなく、「赤外線照射型融雪システム」を提案。 着雪面をヒーターで加熱して溶かすのではなく、着雪面を上部から赤外線を照射し、融雪する方法です。取り付けたのは全12基。テントをぐるっと一周する吊り金具を同じく一周囲むように照射ヒーターを設置。冬季の降雪・積雪状況に応じて、使用して頂きます。
箱根の人気観光スポットである「彫刻の森美術館」。その箱根の森美術館の中でも、幾度もメディアに取り上げられ、世界的にも注目を浴びる建築物が「ネットの森」。ドーム型の木組みの中に入るとカラフルな色彩のネット。実はこのネット、子供だけが入れる遊具なのです。そして子供たちを強い日差しから守るようにドームの上部には、テント幕が張られています。
箱根は太平洋側に位置しており、冬季間でも晴れ間は多いですが、山に囲まれている地形のため、時折雪が降ります。その降雪時にテント幕についた雪が氷になり内部に落ちてくるという事態が起き、木組みの劣化などを理由としたリニューアルに伴い「雪を融かして冬期間も安全に利用できる様に」と雪国科学に融雪相談の声がかかりました。
ネットの森を外から撮影。歩いている雪国科学の技術部スタッフもガタイはいいほうなんですが、1本の木の太さ、木組みの迫力が伝わってきます。

雪あかり 取付け前の最終確認。

高所作業車に乗って雪あかり本体を専用の金具で木組みに固定します。

高所作業車に乗って上から撮影。

高所作業車に乗っての取付け作業。

雪あかり 計12基のうちの6基を取付けました。この後に木組みの内側に張られるテント幕の位置などを想定しながらの取付けでした。

融雪 雪あかり 取付けイメージ。
全12基テントをぐるっと一周する吊り金具と同じく一周囲むように設置。

取付ける位置によって雪あかり本体の角度を調整します。

融雪 雪あかり用の電源BOXと技術部 H部長。

木組みと、雪あかりと、青い空、白い雲。

手塚建築研究所の担当者様と雪国科学 技術部スタッフ。

積雪・着雪する、テント幕吊り金具。
ここに溜まった雪が氷となり落雪するため、冬場でも安全に利用できるように、と融雪 雪あかりを採用していただきました。

2017~2018の冬期間を実際に使い、雪あかりの配置、効果ともに良好。との事でした。

高い所からの落雪、落氷は大きな事故につながりとても危険です。
融雪 雪あかりを設置したことで、弾ける笑顔で遊ぶたくさんの子供たち、そしてその姿を心置きなく見ている親御さんたち…そんな光景が想い浮かびます。

箱根 彫刻の森美術館 ネットの森。 テント幕の下にこのようにネットが張られる子供専用の遊具。