薪ストーブを使うために…

薪ストーブを使うために…2021-10-07T08:31:27+00:00

薪ストーブを使う生活をするために脱サラ⋯

サラリーマンを辞めて、薪ストーブを使うための家造りを始めた「ちょっと変わり者」が、もしかしたら昨今の薪ストーブのブームを巻き起こした犯人かも知れません。

平成の始めころに、勤めていた会社を辞めて、薪ストーブを使うための家造りを始めました。子供には薪割りをする姿で唯一「おやじの力」を見せ付け、「火を焚いて暖を取る」生活を伝え、火のつけ方で「おやじの経験の威厳」を強調し、得意になっていました。家族の中で大人がすべきこと、つまり子育てを「言葉」でなく、「炎の温かさ」と、生活そのもので教えようとしたことが、事の始まりでした。

当時は、「いまどき薪ストーブなんて⋯」「煙で大変だぞ」「アホか⋯」「時代錯誤だ⋯」などと嘲られていました。周囲の呆れ顔と半信半疑にもめげず、ひたすら薪割りをし、子供に薪運びの手伝いをさせ、「この日に遊びに行ったら小遣いは半減⋯」と脅しながら家族愛を育みました。「キリギリスに笑われたアリ」のごとく手間ひまかけて、効率の悪い生活が始まったのです。

いかにも「アホ」なこの「変わり者生活」に、次第に人々が引き込まれ始めました。たった一台のさして大きくもない薪ストーブで、一軒の家をたっぷりと暖房してしまい、一度入れた薪が何時間でもトロトロ燃え続け、夜に入れた太い薪は朝まで火が残り、灰取りは月に一回で済み、煙はほとんど出ない、など驚くことばかりだったからです。ストーブの上での「煮物」の味も格別で、焼き芋なんかも美味しくできる優れモノでした。

この家に訪れる人々も、ますます炎に魅せられることとなり、「自分達も欲しい⋯」ということになったのも当然の事かもしれません。

「変わり者」は、まさかこの「子育て用教育道具」としての薪ストーブが、自分以外の人に受け入れられるとは思ってもいなかったのですが、次第に増える「紹介して欲しい⋯」という声に応じているうちに、いつの間にか「代理店」となり、しまいに新潟県や東北地方までの「正規代理店」になってしまいました。

しかし「変わり者」は、「世の中そのものが変わり者になってきたんだろう⋯」と思っています。「薪割りにこそおやじの威厳の拠り所」として、今日も晩酌のつまみを夢見て働いています。

なぜ薪ストーブに着目したか?

●火を扱う生活

社長の町屋が雪国科学を創業する以前のことです。ある時、キャンプに行って気が付いたことがありました。「大人も子供も火が付けられない。これは何か、おかしい」と疑問を持ったのです。

せめて自分の子どもには火の扱いをちゃんと教えようと決心しました。「火を扱う生活をする」とは家の中に薪ストーブを入れることだ思い、理想の家を建てることが夢になりました。

そして「企業戦士を続けていては夢が実現しない」という想いがつのり、ついに我が子を教育するために脱サラを決意。火を扱う生活を実践できる薪ストーブがあるログハウス造りに取り組みました。

●薪ストーブで教育

町屋は「薪ストーブは子どもを教育するために最適な教材」と話します。もちろん暖房であり調理器具であるとも。薪ストーブを通してコミュニケーションをとることで心身の健康管理を確認するための道具でもあるのです。薪ストーブを活用するためにログビルダーになった町屋は、火を扱いながら4人の子どもたちに、小学生時代から火の焚き方や扱い方を教えたのでした。

そして、以前から町屋は「何だか日本の家族がおかしい」と強く感じていました。いじめ、不登校、引きこもりのこどもの増加が社会的な関心事となり始める前からです。ログハウスを完成させた町屋は、そのような問題意識から自宅に多くの子どもを招き世話をするようになりました。

しかし、しばらくして「元気を回復した子どもが家に帰るとまた悪化する」ことに気が付きます。町屋は、サラリーマン時代に出社拒否や退職時に母親が辞表を持ってくる新人などを目の当たりにしていました。その頃、育児ノイローゼの母親や子どもへの虐待などの問題も注目され始めていました。「世の中みんなどこかおかしい」と感じていた町屋は、不登校の子どもの面倒を見るためには家族ぐるみで面倒を見ないとだめなんだと考えました。それが、やがて家族単位の「自然倶楽部」の始まりとなったのです。

●倶楽部の活動

自然倶楽部では、山歩きや山小屋作り、キャンプをしたり雪の中の運動会など、自然に親しむ活動を行いました。テーマは「いかにお金を使わないで遊ぶか」。(笑)ピーク時は35家族、約150名の規模になりました。

SDGsと雪国科学

雪国科学では創業以来3つの考え方を基本として、製品の研究開発と製造に取り組んできました。

①まず、丈夫で長持ちする製品を作る。

②永く使用しても後から出てくる最新の製品に劣らない、優れたモノを作る。

③最終的に廃棄する際も、資源として再利用できる素材を用いた製品を作る。

これらの考えを大前提としてあら製品を開発してきました。
このことは取りも直さずゴミを出さない、あるいはゴミを最小限にする…ためです。

最近の日本の消費者思考は「壊れたら廃棄して買い替える」といったもので、古くからあった『勿体ない』という考えが薄れてしまっている気がします。
しかし、雪国科学では創業時から「丈夫で良いモノを長く使う」、「壊れたら直す」という考え方を通してこの『勿体ない』という考え方を大切にしてきました。

このような考え方を大切にしてきたわけですが、環境問題への取り組みに繋がるという点では『SDGs』(右図)と同じ考えではないでしょうか。

持続可能な社会の実現のために必要な考えを、雪国科学では30年に渡り取り組み続けてきました。

①まず、丈夫で長持ちする製品を作る

使い続けても壊れない、買い替える必要のない製品こそゴミの削減に繋がります。

そのために、シンプルな構造にする。
さらに強靭な素材を使用して壊れないようにする。

上記を追求していく事で『丈夫で長持ち』する製品を実現しました。

②永く使用しても後から出てくる最新の製品に劣らない、優れたモノを作る。

電気製品と言えば年々性能や効率など進化し続け、その度に新しい製品が生まれ続けます。

しかし、雪国科学の製品はベターリビングの「床上放熱効率」89% の床暖房など、20年以上経ってもそれを上回るようなモノがなかなか出てこない程の高性能の製品を開発して来ました。

最初からこれ以上ない性能を追求する事で研究開発によるエネルギーや資源の利用量を削減し、持続可能な社会の実現に取り組んでいます。

③最終的に廃棄する際も、資源として再利用できる素材を用いた製品を作る。

最終的に廃棄する事になっても、資源として再利用できる製品づくりを心掛けています。

例えばテフロンヒーターなど、再利用しやすい素材を用いた製品など。

テフロンもアルミもしっかり再利用出来る素材を使用して製品を作っています。

薪ストーブで人にも環境にも優しい暮らし

・薪ストーブ1台でハイブリッド車5台分の二酸化炭素削減効果

驚きの試算結果があります。それは、カーボンニュートラルを前提としたとき、薪ストーブ1台でハイブリッド車5台分のCO2削減効果があるというのものです。

この結果は東北大大学院環境科学研究室が薪ストーブ愛好者100人のグループである「川崎-仙台薪ストーブの会」と連携して算出したものです。では、この試算結果とはどういうものでしょうか。

まず、薪ストーブを使用するにあたり、年間約6立方メートルの薪を消費すると、同等のエネルギーを生み出すのに必要な灯油の量を1200リットルと算出。その量の灯油の燃焼で排出されるCO2が削減できたと考えると、薪ストーブによるCO2削減量は年間約3トンとの結果が出たのです。
ハイブリット車については、ガソリン車に比べ、ガソリンの消費量を4割節約できると想定。すると、ハイブリット車の年間CO2削減量は約0.6トンと計算され、薪ストーブの方が約5倍の効果があるとの結果が出たのです。

また、薪ストーブ1台のCO2削減量を太陽光パネルに換算すると、60平方メートル分に相当します。

地球温暖化や環境問題で再生可能エネルギーが注目を浴びる今、今一度火を自ら扱う生活に立ち返ってみてはいかがでしょうか。

参考:河北新報 2009年7月30日

カーボンニュートラルって?
植物は燃やすとCO2を排出しますが、成長過程では光合成により大気中のCO2を吸収するので、排出と吸収によるCO2のプラスマイナスはゼロになります。そのような考え方のことをカーボンニュートラルといいます。

出典:河北新報 2009年7月30日

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