新潟市のはずれにあった
“自然倶楽部”という居場所
~雪国科学誕生のきっかけ~
平成が始まる頃
父親は殺伐とした生活から
そして母親は育児から一時でも離れ
子どもは昔のようによその親父から「ゲンコツ」をもらい
みんなで山歩きをしたり…
自然倶楽部は
家族ぐるみで大人も子供も
一緒になって本気で遊び
本音で向き合う
そんな居場所でした。
この倶楽部の中では、学校に行けなかった子どもも人気者になったりして、ちょっと不思議な世界でした。
その中にたえずぬくもりを与えてくれた1つの薪ストーブがありました。火を囲み、素直に語り合ったこどもたちは、そこでいろんな形の優しさなどを学びました。最初はめずらしがっていた仲間も、自然と炎に魅せられ、口伝えに薪ストーブが広がってゆきました。
雪国科学は融雪や床暖房システムを開発し、床暖房では国内最高値(BL認定)の省エネ技術を得ることができました。これらは全て、自然倶楽部の仲間や良き理解者の協力なしにはできなかったことでした。
みんなに「ありがとう」です。
《自然倶楽部》
平成2年頃から約10年間
山歩きや山小屋作り、キャンプや雪の中の運動会など、自然に親しむことを中心に活動をしました。
テーマは「いかにお金を使わないで遊ぶか。」(笑)
ピーク時には35家族、約150名の規模になりましたが、子どもたちが育つにつれて自然と消えてゆきました。