薪ストーブをお使いの皆様、
薪ストーブの調子はいかがですか―?
シーズンも中盤に差し掛かった頃、「あれ?」や「何か違う」…と、いろんな変化を感じているユーザーさんも多いかもしれませんね。
もしも…..
薪ストーブを焚いている時に室内の煙突部分から「カサカサカサカサカサッ」といった音が聞こえるようになったら…..煙突内部は下の写真のようになっているかもしれません。
煙突の内側に2cm程度の煤がついていて、直径15cmある煙突が10cm程度にまで細くなっていました。煙突が詰まるのも時間の問題で、また、この状態をこのまま放置していたら、一歩間違えば煙導火災を引き起こしていたかもしれません。
薪ストーブユーザーの皆様へ注意喚起の意味も込めまして、昨日の我が家での煙突掃除の様子をご紹介させていただきます。
そもそも、なぜわが家がこんなにも早く煙突掃除が必要になってしまったのか…..。
それは、「薪に問題があったから」の一言に尽きます。
シーズンインからの約2ヶ月、火付きが悪く、なかなか温度が上がらない薪を焚き続けたのです。温度が上がっても触媒部分で500℃、空気を絞るとたちまち300℃程度まで下がりそれ以上に温度が上がることはなく…という日々。なので、2ヶ月ほどかなり肌寒い想いをし続けていましたね(^_^;)
“空気を絞らずに焚けばよいのでは”というご意見も多々ありますが、限られた薪で一冬を過ごすためには、空気を絞り、なるべく薪を長持ちさせることの方が我が家にとっては重要だったのです。
さて
そんなこんなで、昨日の朝はメインの薪ストーブ“ダッチウエストFA265”は焚かずに待機…ということで、そんな時に活躍するのがもう一台の薪ストーブHWAM(ワム)3320。おかげで厳しい冷え込みも回避できました。
改めまして…..
煙突掃除ですが、薪ストーブから立ち上がった煙突とストーブパイプオーブンを取り外し、煙突の下部に袋をかぶせて固定し、煙突内をブラッシングする前に、室内煙突を外側から叩いただけで、こんなに煤が落ちてきました!
続いて屋根上からの煙突掃除に取り掛かりますが、屋根には昨晩積もった雪が7~8cmほど。
「雪が積もったら屋根の上に上りたくないなぁ」と、ぼやいていた夫でしたが、タイミングよくやっていたニュースで十日町で腰くらいまで積もった屋根の雪を下ろしている映像を見て苦笑い(笑)もうやるしかありません。
まずは雪を下ろして足元の確保から。安全第一が最優先です。
濡れた板金屋根は滑りやすくとても危険です。
滑り落ちないように雪止めアングルに足を掛けてルートを確保していきます。
徐々にルートを確保して煙突を目指します。
専用のブラシを上から少しずつ下ろして煙突の中の煤を下に落としていきます。
煙突(金属)をブラシ(金属)でゴシゴシするので家の中にはスゴイ音が響きます。
最初に取り付けた室内側のこの袋に上から煤を落としていきます。
最終的には最初のこの煤の1.5倍くらいの煤が溜まりました。
ご覧のように積雪時の煙突掃除は危険と隣り合わせで、かなりの労力、時間も必要になります。
こうならないためには、まずは薪が乾燥していることは絶対条件ですが、樹種によっては乾燥していても温度が上がりにくい薪もあります。燃えやすい木や焚き付けなどを上手く混ぜたり組んだりしてしっかりと温度を上げて焚くように工夫をして、冬場の煙突掃除はもちろん、煙導火災を回避するように努めましょう!
※雨や雪が降っていたり、雪が積もっていたりと天候が悪い季節には、すぐにお伺いして煙突掃除などの作業ができない場合もありますので、万が一の備えとして予防と対策をしておくことをオススメします。
万が一の煙導火災には、
アメリカの消防士や煙突掃除業者も使用していて絶大な信頼性を誇る煙導火災専用消火器具“チムフェックス”を。
チムフェックスに火をつけて薪ストーブ本体に入れるだけ、という安全に素早く簡単に消火できるアイテムです。(8640円/1箱1回分)
薪ストーブ内だけで消火作業を行うので、お部屋や家財を汚したり痛めたりすることもないので後処理も簡単です。
日々の予防としては
煙突の詰まりを防ぐ“チムニークリーナー”を。
2週間に1度、十分に温度が上がった炉内にひとかけら入れて燃焼するだけで煙突内に煤が付きにくくなります。(1296円/1箱16回分)
どちらも雪国科学 薪ストーブショールームで販売していますので、いつでもお求めいただけますよ。
もし、この時季にご自身で煙突掃除をされる場合は、くれぐれも安全確保を十分に、慎重に行ってくださいね。
春まで暖かく快適な薪ストーブライフを過ごしましょう!